当社取扱製品
- eフローラ21®シリーズ
環境影響・人体に対する高安全性洗浄剤
フッ素系。非臭素・非塩素系溶剤
eフローラ21®シリーズは、カネコ化学が開発した天然由来の成分を含んだ安全でクリーンな作業環境に適合した新しい洗浄剤です。化合物中に臭素、塩素を含まず、GHS※1上の人体、環境に関する危険分類において危険、有害性を示す絵表示またはシンボル表示に該当する項目が無いほど人体・環境に対する安全性が高い製品です。(液、システム、装置で特許取得済み)
eフローラ21®シリーズは、油に対する溶解性に優れ、幅広い分野での使用が可能です。
特長
洗浄性・溶解性
- 油に対する溶解力に優れる。(軽質加工油、シリコーンオイル、シリコーングリース等)
- 各種溶剤との相溶性に優れる。
- 種類により未硬化のシリコーンも溶解可能。
環境特性・安全性
- オゾン破壊係数ゼロ。
- 大気中寿命(PF-8 10.8年)も従来のHCFC-141b(11.4年)よりも短い。
- 消防法非該当。
- 熱的安定性に優れる。
- 化学物資リスクアセスメント実施義務(事業者)非該当。
- GHS※1上の人体・環境に関する危険分類において該当する項目がない。
- 左図のようなマークは一切なし!
※1GHSとは、化学品の危険有害性ごとに分類基準及びラベルや安全データシートの内容を調和させ、世界的に統一されたルールとして提供するものです。
低ランニングコスト
- 液回収も可能です
- 各種低消耗対策を施した専用洗浄装置(eフローラ洗浄システム)もあります
- 深冷却方式ガス回収装置との組み合わせで更に低ランニングコストを実現可能です
用途
- 精密部品・金属部品の脱脂洗浄
- 航空部品の脱脂洗浄
- セラミック・ガラス部品の脱脂洗浄
- 塩素系・臭素系溶剤の代替
「eフローラ21PF-8」による洗浄システム例
既存洗浄機がそのまま使える場合がございます
「eフローラ21PF-8」は、不燃性洗浄剤で、KB値約85を実現。
これは従来の臭素系・塩素系溶剤に比べると低いものの、臭素・塩素を含まないフッ素系溶剤の中では非常に優れた値です。除塵、微粒子除去のみならず、シリコーンオイルや低年度加工油など軽質油の脱脂洗浄、ハロゲン系の潤滑剤や離型剤の除去などにも適用できる可能性があります。
洗浄イメージ図
ガス回収装置を接続することにより、溶剤の消費を抑えることも可能です。
1. 煮沸洗浄
eフローラ21PF-8
煮沸洗浄により、付着汚れを除去
2. 超音波リンス洗浄
eフローラ21PFH
浸漬・超音波リンス洗浄により仕上げ洗浄
3. 蒸気乾燥
eフローラ21PFH
上記洗浄~液切り乾燥を行い、精密に仕上げます。
物性データ
項目 | 製品名 | 参考 | |
---|---|---|---|
PF-8 | PFH | HCFC-225 | |
危険物該非(消防法) | 非該当 | 非該当 | 非該当 |
PRTR法 | 非該当 | 非該当 | 該当 |
大気汚染防止法(有害汚染物質可能性248) | 非該当 | 非該当 | 非該当 |
沸点(℃) | 46 | 40 | 53 |
比重(25℃) | 1.11 | 1.26 | 1.55 |
表面張力(dyne/cm) | – | 15 | 16.2 |
蒸気密度(空気=1) | 約5 | 5.11 | 7 |
比熱(mJ/(kg・K)) | 約1.50 | 1.464 | 1.005 |
蒸発潜熱(KJ/Kg) | 約220 | 177 | 145 |
蒸気圧(kPa) | 47 | 47 | 37.7 |
水への溶解度(g/100g) | 0.122 | 0.089 | 0.033 |
引火点(℃) JIS | なし | なし | なし |
発火温度(℃) | 580 | 580 | 520 |
KB値 | 約85 | 13 | 31 |
オゾン破壊係数 | 0 | 0 | 0.033 |
法規制の管理濃度 | なし | なし | なし |
ACGIH、日本産業衛生学会 許容濃度勧告値 | なし | なし | なし |
地球温暖化係数(含有フッ素) | 794 | 794 | 530 |